概要
ZigBee®認証取得済のSilicon Labs EFR32MG1シリーズのシステムオンチップ(SoC)を採用した周波数2.4GHz帯のワイヤレスモジュールです。ZigBee®3.0の各機能に対応し、既存のZigBee®製品と高い接続互換性があります。
本モジュールは高出力・長距離利用向けのモデルで、ノード数の多いネットワークや、ルータ数を削減したい場合などのルータ・コーディネータとしての使用に最適です。高送信出力が必要なエンドデバイスへの使用にも適していますが、エンドデバイスとして使用する場合は条件や制約があり、ZigBee® HUBとの接続は非対応です。
高送信出力を必要としないエンドデバイスには、Z240-MP4をご使用ください。

※ZigBee®はConnectivity Standards Alliance(CSA)の登録商標です。本モジュールを使用して開発した製品にZigBee®のロゴを使用するには、CSAからZigBee®の機器認証を取得する必要があります。
特徴
製品特徴
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外形
・小型軽量の表面実装モジュール
・試作に適した端面スルーホールに対応
-
インターフェース
UARTインターフェースによる簡潔でコンパクトなコンフィグレーションインターフェース -
電気的特性
・各種バッテリー(CR系のコイン電池、乾電池、リチウム系一次電池 等)から効率の良い電力供給可能
・信号レベルは3.3V TTL
特徴と通信機能
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メッシュネットワーク
メッシュネットワークの自動構成で、効率的なデプロイメントと安定通信を実現 -
3つのデバイスタイプ
コーディネータ(ネットワーク形成機能を持つ)、ルータ(データの中継機能を持つ)、エンドデバイス(センサーやアクチュエータ機能)の3つのデバイスタイプを切り替え -
HUBに接続
対応家電やスイッチなどと連携させ、オリジナルのホームオートメーションシステムを構成 -
ネットワークの自己修復
停電や故障などで1台の中間ノードが通信不能になっても、他のデバイスは自動的に通信可能な別の中間ノードを検索し、安定した通信を継続 -
セキュリティ
IEEE802.15.4規格に基づいたAES128ビット暗号化機能により、ネットワークの暗号化と盗聴防止
安心・安全・サポート
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低コスト
設計・製造・販売などすべての既存課題を見直し、国内での利用普及を可能とする価格でご提供 -
省電力
小容量電池で長期間の駆動を実現 -
品質
・環境温度-45〜+85℃の産業グレード
・ISO9001、ISO14001認定工場での製造 -
開発
モジュール単体とドキュメントがあれば試作・開発が可能 -
サポート
・日本語のデータシート・マニュアル
・複雑なZigBee®プロトコルの動作を使いやすくまとめたAPIライブラリや各実装に対応するサンプル実装
・当社セールスサポート、および、エンジニアによる日本語でのサポート
仕様
型名 | Z240-CP13 | ||
---|---|---|---|
周波数 | 2.405 ~ 2.480GHz | ||
変調方式 | O-QPSK変調方式 | ||
帯域幅 | 2MHz | ||
伝送プロトコル | ZigBee®3.0 | ||
ペイロードサイズ | 最大77byte | ||
伝送速度 | 250kbps ※1 | ||
送信出力 | 12.5±0.5dBm | ||
受信感度 | -99±1dBm | ||
消費電流(3.3V VCC給電時) | 送信時:70mA 受信時:20mA スリープ時:7μA ※2 | ||
インターフェース | UART HEX/ATコマンド対応 ※3 | ||
動作電圧 | 2.0 ~ 3.8V | ||
動作温度範囲 | -40 ~ +85℃ | ||
接続端子/基板搭載 | 3側面37ピン端面スルーホール, SMT実装タイプ | ||
外形寸法(重さ) | 11.5mm × 18mm × 2.23mm(約0.9g) | ||
アンテナインタフェース | U.FL / I-PEX(MHF1)および 端面スルーホール端子接続外部アンテナ |
||
規格準拠 | 国内電波法・工事設計認証 (2.4GHz高度化省電力データ通信システム) ARIB STD-T66準拠 |
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ファームウェア | ver.1.3 | ||
工事設計認証番号 | 001-P02212 | ||
免許/登録 | 免許不要/登録不要 | ||
対応評価ボード | ![]() Z240-CP13-USB1 |
※1 伝送ビットレートは瞬間値です。通信のオーバーヘッドや2.4GHz帯の電波干渉などにより、連続送信時の平均ビットレートはこの半分以下程度となります。
※2 スリープ時の消費電流はウェイクアップを60秒間隔に設定した場合の平均値です。
※3 ATコマンドによる操作は限定的な機能、および、サポートとなります。
機能表 / ダウンロード・サポート
機能 | MP4 (HEXコマンド) ※1 |
CP13 (HEXコマンド) ※1 |
CP13 (ATコマンド) ※1 |
---|---|---|---|
コーディネータ/ルータ/ エンドデバイス 切り替え |
〇 ※3 |
〇 ※3 |
〇 ※4 |
ZigBee® HUBとしての使用 | 〇 | 〇 | 〇 |
周波数チャンネルの指定 | 〇 | 〇 | ✕ |
送信出力の設定 | 〇 | 〇 | ✕ |
複数ノードのグループ設定 | 〇 | 〇 | ✕ |
ノードアドレステーブルの参照 | ✕ | 〇 | ✕ |
ZigBee®デバイス属性の任意設定 (ZigBee® Hubとの接続に対応) |
〇 ※3 |
✕ | ✕ |
デバイス属性値のレポート規則設定 | ✕ | 〇 | ✕ |
バインドデバイスの制御 | 〇 | △ 一部の制御のみ 使用可 |
△ 一部の制御のみ 使用可 |
シリアルポート透過伝送 | 〇 ※3 |
〇 ※3 |
〇 ※4 |
PAN IDの任意値設定 (通常は不要) |
〇 | ✕ | ✕ |
PWM出力 | ✕ | 〇 | 〇 |
■製品データシート Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [PDF]
■製品データシート Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [オンラインドキュメント]
■※1 ソフトウェアドキュメント Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [PDF]
■※1 ソフトウェアドキュメント Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [オンラインドキュメント]
■※2 ATコマンドドキュメント Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [PDF]
■※2 ATコマンドドキュメント Firmware Ver.1.3 Rev.1.0.0 [オンラインドキュメント]
■※3 サンプルコード(HEXコマンド)Python版<近日公開予定>
■※4 サンプルコード(ATコマンド)Python版<近日公開予定>
■WannaBeeモジュール評価ボード 使用ガイド[PDF]
価格
1個 | 税込単価:¥2,035(税抜単価:¥1,850) |
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10個以上 | 別途お問い合わせください |
※別途アンテナが必要となります。 WannaBee™用アンテナはこちら>>