LoRa通信モジュール(E220-900T22S(JP))

  1. コンポーネント

概要

SEMTEC社最新LoRaチップ「LLCC68」を採用し、これまでのSX1278などと比較して、Sleep時の待機電力の削減や、通信距離やビットレートの改善などを実現する新世代LoRaモジュールです。
WOR(Wake on Radio)対応で、省電力待機状態のモジュールをワイヤレスプリアンブル信号によって起こして受信させることができ、それによってデバイスへ割り込みを発生させるなどし、機器全体の省電力制御をワイヤレスで実現することが可能です。
従来のIoT機器に占めるコスト割合が高いLPWA(Low-Power, Wide-Area)通信装置のコストを大幅に削減することを実現し、LoRa通信の性能はそのままに、省電力機能を充実させつつ、コストを約$10を達成しました。

※本モジュールは、日本国内でご利用いただけます。
※本モジュールは、プライベートLoRa用のモジュールです。LoRaWANではご利用いただけません。

低電圧モードに対応したファームウェア(Ver.1.2)登場!

ファームウェアをVer.1.2にアップデートすることにより、UVLO(Under Voltage Lock Out)を下げる機能が追加され、低電圧モードでもご利用いただけるようになります。
ファームウェアのアップデートには、プログラマが必要となります。プログラマは2種類ご用意しておりますので、用途に合わせてお選びください。
※プログラマ(書き込み器)は、HCTL-01B または、HDSC-CCID-PCB のいずれかが可能です。書き込み用の治具は、プリント基板や、お客様の都合によって任意にご選択ください。
また、書き込み端子・ピンアウトに合わせた4ピンの書込治具もご用意しております。

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特徴

製品特徴

  • 方式
    LoRaスペクトラム拡散方式によるLPWA※通信対応モジュール(プライベートLoRa)
  • 外形
    ・小型軽量の表面実装モジュール
    ・試作に適した端面スルーホールに対応
    ・IPEXアンテナ端子装備、端面スルーホールからの引き出しに対応(SMA端子など利用可)
  • インターフェース
    UARTインターフェースによる簡潔でコンパクトなコンフィグレーションインターフェース
  • 電気的特性
    ・3.3〜5.5V対応の広い動作電圧で各種バッテリー(リチウムイオン、リチウムポリマー等)から効率の良い電力供給可能
    ・信号レベルはUART(3.3V TTL)
  • 特定小電力アンライセンスバンド対応
    920MHz(920.6〜928.0MHz)出力最大20mW(13dBm)
  • オプション
    ・試作などに対応するため、ドータ基板をオプションで用意
    ・2.54mmピッチのピンヘッダーへコンバートして利用可能

特徴と通信機能

  • WOR (Wake on Radio)
    WORのサポートにより、待機状態からプリアンブル付きの信号を受信することで、データパケットを受信(待機時の消費電力大幅に削減)
  • Deep Sleep
    Deep Sleepによる超低消費電力(2.5μA ※当社計測)状態をサポート
  • ペイロード
    LoRaパケットあたり最大200バイトのペイロードをサポート
  • ACK
    任意でACKを利用可能(ライブラリー提供)
  • セキュリティ
    16ビットの暗号キーにより、同種モジュール同士でのデータ秘匿性を確保可能
  • モード切り替え
    4つの動作モードを選択可能
    ・ノーマルモード(通常のデータ送受信モード)
    ・WOR送信モード
    ・WOR受信モード
    ・Config/DeepSleepモード(コマンドによるパラメータ設定モード)

安心・安全・サポート

  • 低コスト
    設計・製造・販売などすべての既存課題を見直し、国内でのLoRa通信の利用普及を可能とする価格を実現
  • 省電力
    ハードウェア、ファームウェアの両面から省電力化を実現
  • 品質
    ・電源異常による動作保護、Watchdogによる異常監視とリセット・復帰動作継続
    ・環境温度-45〜+85℃の産業グレード
    ・ISO9001、ISO14001認定工場での製造
  • 開発
    ・モジュール単体とドキュメントがあれば試作・開発が可能
    ・コンフィグレーションのためのサンプルコードやテストコードをOSSにて公開
  • サポート
    ・日本語、英語のマニュアルを用意しオフショア開発などもスムーズに実現
    ・当社セールスサポート、および、エンジニアによる日本語、英語によるサポート

仕様

型名 E220-900T22S(JP)
周波数 920.6MHz ~ 928.0MHz
変調方式 LoRaスペクトラム拡散方式
帯域幅 125kHz ~ 500kHz
拡散率 5 ~ 11
伝送プロトコル Private LoRa 独自方式(宛先指定、ブロードキャスト, WoR対応 ※1)
ペイロードサイズ 最大200byte(上位周波数帯は32byte)
伝送速度 1.7kbps ~ 62.5kbps ※2
送信出力 13dBm:20mW以下
受信感度 -129dbm
消費電流(3.3V Vcc給電時) 送信時:43mA 受信時:8.2mA
スリープ時:2.5μA WoR受信時:60~330μA
インターフェース UART
制御I/O (信号レベルは3.3V TTL), 状態出力
動作電圧(上限は定格) 3.1 ~ 5.5V(Vcc給電時)
2.9 ~ 3.6V(Vdd給電時) ※3
[低電圧モード(ver.1.2以降対応)]
2.2 ~ 5.5V(Vcc給電時)
2.1 ~ 3.6V(Vdd給電時) ※3
動作温度範囲 -45℃ ~ +85℃
接続端子/基板搭載 DFN-22 端面スルーホール
SMT実装タイプ
外形寸法(重さ) 16mm × 26mm × 3mm(約2g)
規格準拠 国内電波法・工事設計認証(920MHz特定小電力無線)
ARIB STD-T108準拠
ファームウェア ver.1系
工事設計認証番号 001-P01730
免許 不要
登録 不要
対応評価ボード E220-900T22S(JP)-EV1

※1 WoR(Wake on Radio)は、送信時プリアンブルを付与することで受信待機消費電流を大幅に削減できる技術です。
※2 伝送ビットレートは瞬間値です。連続送信時の平均ビットレートは、電波法の制約から、この半分以下程度となります。

※3 給電ポートを排他的に使い分けることで広範囲の動作電圧に対応します。また、Vcc給電時は、Vddを3.3Vの電源ソース、もしくは、基準信号電圧源として使用することが可能です。

モジュールのサイズについて:
モジュールのサイズは、16.0±0.1mm、26.0±0.1mmと±0.1mmの誤差がございます。

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ダウンロード・サポート

!重要事項!
製品データシートにおいてレジスタ詳細の記載に誤りがありました。
[製品データシートFirmware Ver.1.0 Rev.1.5]をお持ちの方は、[製品データシートFirmware Ver.1.0 Rev.1.6]への差替えをお願いします。
また、ESP32・Arduinoライブラリもレジスタ値の誤りがございますので、最新版をダウンロードしていただき、esp32_e220900t22s.lib、esp32_e220900t22s.h の差し替えをお願いいたします。

価格

1個 税込単価:¥1,540(税抜単価:¥1,400)
10個以上 別途お問い合わせください

※別途アンテナが必要となります。 LoRa用アンテナはこちら>>

Firmware Update

詳細は下記「Firmware Update 一式(Firmware Update Guide含む)[ZIP]」内に同梱されている「Firmware Update Guide」をご参照ください。

HCTL-01B 税込単価:¥12,650(税抜単価:¥11,500)
HDSC-CCID-PCB 税込単価:¥5,280(税抜単価:¥4,800)
JIG-CLAMP-1.27mm-4P 税込単価:¥1,408(税抜単価:¥1,280)

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