概要
陸上移動局・登録局 160mWハイパワー Private LoRa 通信モジュールです。
「E220-900T22S(JP)」では対応が難しかった、僻地、離島通信など、より広大なフィールドに対応するために誕生し、使い勝手はそのままに、高精度TXCOとフィルタ回路の強化により同サイズにて160mWの高出力を実現しました。
「E220-900T22S(JP)」との高い互換性と相互通信を実現した長距離通信モジュールのため、組み合わせにより、柔軟な構成と通信エリアの拡大を実現できます。
コストも既存製品の数分の一に抑え、他社ハイパワー Private LoRaモジュールと比較して競争力のある価格で提供します。
※本モジュールは、日本国内でご利用いただけます。
※本モジュールは、プライベートLoRa用のモジュールです。LoRaWANではご利用いただけません。
低電圧給電に対応したファームウェア(Ver.2.0)搭載!
2.1V~5.5V対応の広い動作電圧に対応しました。
リチウム系充電電池、コイン電池、直列乾電池、直列ニッケル水素充電電池、USB5Vなどを直結可能です。
また、ビットエラーによる文字化け検出(チェックサム機能)、エラー発生時の例外処理のためのステータス管理(ステータスレジスタ)や、
アプリケーションで通信時の振る舞いを決定できる機能(キャリアセンスカウンタ、タイムアウト設定)など機能も強化されています。
特徴
製品特徴
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方式
LoRaスペクトラム拡散方式によるLPWA※通信対応モジュール(プライベートLoRa) -
外形
・小型軽量の表面実装モジュール
・試作に適した端面スルーホールに対応
・IPEXアンテナ端子装備、端面スルーホールからの引き出しに対応(SMA端子など利用可)
・高精度発信器とフィルタ回路の強化でハイパワーながら「E220-900T22S(JP)」と同サイズ・ピン互換を実現し、置き換え実装に対応 -
インターフェース
UARTインターフェースによる簡潔でコンパクトなコンフィグレーションインターフェース -
電気的特性
・2.1V~5.5V対応の広い動作電圧に対応(リチウム系充電電池、コイン電池、直列乾電池/ニッケル水素充電電池、USB5Vなどを直結可能)
・信号レベルはUART(3.3V TTL) -
陸上移動局・登録局 160mWハイパワー
920MHz(920.6〜928.0MHz)出力最大22dBm(160mW以下) -
互換性
「E220-900T22S(JP)」との高い互換性と相互通信性の実現 -
オプション
・試作などに対応するため、ドータ基板をオプションで用意
・2.54mmピッチのピンヘッダーへコンバートして利用可能
特徴と通信機能
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WOR(Wake on Radio)
WORのサポートにより、待機状態からプリアンブル付きの信号を受信することで、データパケットを受信(待機時の消費電力大幅に削減) -
Deep Sleep
Deep Sleepによる超低消費電力(2.5μA ※当社計測)状態をサポート -
ペイロード
LoRaパケットあたり最大200バイトのペイロードをサポート -
ACK
任意でACKを利用可能(ライブラリー提供) -
セキュリティ
16ビットの暗号キーにより、同種モジュール同士でのデータ秘匿性を確保可能 -
モード切り替え
4つの動作モードを選択可能
・ノーマルモード(通常のデータ送受信モード)
・WOR送信モード
・WOR受信モード
・Config/DeepSleepモード(コマンドによるパラメータ設定モード)
安心・安全・サポート
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低コスト
設計・製造・販売などすべての既存課題を見直し、国内でのLoRa通信の利用普及を可能とする価格を実現 -
省電力
ハードウェア、ファームウェアの両面から省電力化を実現 -
品質
・電源異常による動作保護、Watchdogによる異常監視とリセット・復帰動作継続
・環境温度-45〜+85℃の産業グレード
・ISO9001、ISO14001認定工場での製造 -
開発
・モジュール単体とドキュメントがあれば試作・開発が可能
・コンフィグレーションのためのサンプルコードやテストコードをOSSにて公開 -
サポート
・日本語、英語のマニュアルを用意しオフショア開発などもスムーズに実現
・当社セールスサポート、および、エンジニアによる日本語、英語によるサポート
仕様
型名 | E220-900T22L(JP) |
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周波数 | 920.6MHz ~ 928.0MHz |
変調方式 | LoRaスペクトラム拡散方式 |
帯域幅 | 125kHz ~ 500kHz |
拡散率 | 5 ~ 11 |
伝送プロトコル | Private LoRa 独自方式(宛先指定、ブロードキャスト, WoR対応 ※1) |
ペイロードサイズ | 最大200byte(上位周波数帯は32byte) |
伝送速度 | 1.7kbps ~ 62.5kbps ※2 |
送信出力 | 22dBm:160mW以下 |
受信感度 | -129dbm |
消費電流(3.3V Vcc給電時) |
送信時:43mA 受信時:8.2mA スリープ時:2.5μA WoR受信時:60~330μA |
インターフェース |
UART 制御I/O(信号レベルは3.3V TTL), 状態出力 |
動作電圧(上限は定格) |
3.1 ~ 5.5V(Vcc給電時) 2.9 ~ 3.6V(Vdd給電時)※3 [低電圧モード使用時] 2.2 ~ 5.5V(Vcc給電時) 2.1 ~ 3.6V(Vdd給電時)※3 |
動作温度範囲 | -45℃ ~ +85℃ |
接続端子/基板搭載 |
DFN-22 端面スルーホール SMT実装タイプ |
外形寸法(重さ) | 16mm × 26mm × 3mm(約2g) |
規格準拠 | 国内電波法・工事設計認証(920MHz陸上移動・登録局 ※4) ARIB STD-T108準拠 |
ファームウェア | ver.2系 |
工事設計認証番号 | 001-P02098 |
免許 | 不要 |
登録 | 必要 ※4 |
対応評価ボード | E220-900T22L(JP)-EV82 |
※1 WoR(Wake on Radio)は、送信時プリアンブルを付与することで、受信待機消費電流を大幅に削減できる技術です。
※2 伝送ビットレートは瞬間値です。連続送信時の平均ビットレートは、電波法の制約から、この半分以下程度となります。
※3 給電ポートを排他的に使い分けることで広範囲の動作電圧に対応します。また、Vcc給電時は、Vddを3.3Vの電源ソース、もしくは、基準信号電圧源として使用することが可能です。
※4 使用には登録及び電波使用料の納付が必要です。
モジュールのサイズについて:
モジュールのサイズは、16.0±0.1mm、26.0±0.1mmと±0.1mmの誤差がございます。
詳しくはこちら>>
ダウンロード・サポート
■ESP32・Arduinoライブラリ&利用ガイド ver.2.0 [ZIP]
■LoRaデータ送信時間計算表[Excel]■ライフサイクルポリシー[PDF]
LoRa通信モジュールE220-900T22L(JP)登録局(陸上移動局)ご使用に際して
E220-900T22L(JP)は、アクティブ系:テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用、登録局(陸上移動局)に分類されます。
登録局(陸上移動局)は、免許は不要ですが、登録が必要となります。
登記簿上住所の都道府県を管轄する地方総合通信局へ下記資料をご参考いただき、必要な手続きを行った上でご使用ください。
※記載されている内容は変更される可能性があります。最新情報は各総合通信局のホームページをご参照ください。
価格
先行予約受付中 ※2024/9/20頃から順次出荷開始予定
1個 | 税込単価:¥3,190(税抜単価:¥2,900) |
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10個以上 | 別途お問い合わせください |
※別途アンテナが必要となります。 LoRa用アンテナはこちら>>