IoTの日本国内の課題にフォーカス

IoTやAIに関する情報がインターネットなどを賑わすようになって数年が経過しましたが、日本は諸外国に比べると気軽にIoTを活用できる人口や電波法制度に差や課題があり、その自由度は決して高くないというのが実情だと感じます。日本の電波を用いた通信製品の認証制度や、決して大きくない日本国内市場向け製品に限ると、どうしても価格面でも優位性・競争力が無く、結果としてIoTへの取り組みや参入障壁が大きくなってしまうことが課題として存在していました。当社ではこれらの国内でのIoTのいくつかの課題を解決するため、2021年にプロジェクトをスタートさせ、2022年末にプレオープンをします。

DRAGON TORCH プロジェクト第一弾リリース

「DRAGON TORCH」は、国内において様々な理由からコストダウンが難しかったり普及の障壁になっている部分を、設計・開発、製造などあらゆる観点で国際的に解決を図り、日本国内向けにより開かれた自由度の高いIoT環境を提供することを目指すプロジェクトです。日本では使いやすい電波帯の電力出力制限が厳しいことや、WiFIなどを除きISMバンドの周波数が日本独自の設定であるなどの理由で、海外製品の流用ができません。また、電波法基準のクリアのために多額のコストが必要となり、結果として普及の足枷となっている事実があります。

IoT向けプロダクトの拡充を推進

本、DRAGOM TORCHプロジェクトでは、まず使いやすい920MHz帯の国内ISMバンドを使用して、アンライセンス・電波使用料フリーのLPWA(Low-Power Wide-Area)モジュールをリリースします。これはLoRa変調による少データ量向けのIoT向け通信モジュールで、極めて省電力性の高い通信方式です。Bluetoothや同じ920MHzの他の変調へ方式の代替が可能で、センサー無線ネットワークの活用の幅を広げることに貢献します。今後、IoT向けの小型で省電力、かつ低価格な市場を補間するラインナップを充実させていく予定です。誰でも、手軽に、スマートに、かっこ良くIoTのテクノロジーの恩恵を受けるために必要なものを取りそろえて行く予定です。

IoTをかっこ良く

DRAGON TORACHではオンラインでのサポートの充実を図り、一般的な電子部品販社とは異なるアプローチを採ることで、一事業として確立させることを目的にしています。製品開発をする企業から個人の方まで、試作から製品まで幅広くIoTを活用できるよう本プロジェクトを推進して参ります。かっこ良く未来を灯すTORCH(松明)として、「DRAGON TORCH」をよろしくお願いいたします。